株式会社JEL

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Issue 43
2013年3月25日

EN 55024最新版への移行について

2013年12月1日をもってEN 55024:1998 + A1:2001 + A2:2003が失効し、それ以降は最新版であるEN 55024:2010のみが有効な適用規格となります。従って、最新版以外で適合試験実施された製品が12月以降も引き続き販売される場合は、速やかに最新版への適合性確認試験およびそれに伴った自己宣言が必要となります。

EN55024各版の有効期限

旧・新版の差異

表1『旧版からの主な変更点』をご参照ください。

表1 旧版からの主な変更点

試験項目 (基本規格) 変更点
ESD
(IEC 61000-4-2)
●試験方法変更無し、試験器はEN 61000-4-2:2009に従って校正されていること。
RS
(IEC 61000-4-3)
●A2:2003追記のEN 61000-4-6に従ったCDN (フィルター) の接続が消去された。
●試験レベルの校正において電界分布校正処理方法"優先順位"の変更。(結果的に旧版より厳しいレベル)
Burst
(IEC 61000-4-4)
●電源線への印可方法の変更。個別 (L, N, PE) から同時 (L+N+PE) へ変更。
●卓上装置も床置きの配置となる。
●印可距離が1m以下から0.5mへ変更。(結果的に旧版より厳しいレベル)
Surge
(IEC 61000-4-5)
●交流電源線への印可方法の変更。0°, 180°の両方に印可する必要あり。(旧版: 0°, 180°いずれか一つの印可)
●2pinのACアダプタでもEUTのI/Oポートを経由して接地される可能性がある場合はコモンモード(縦)サージが必須。
●屋外通信線の印可波形1.2/50usから10/700usへ変更。
CS
(IEC 61000-4-6)
●複数のポートを持つEUTにおいて、終端された適切なCDNの数が以前は3〜5個であったが、選択された1箇所の終端されたCDNのみとなる。
※試験点から見た、コモンモードインピーダンスは1点の150Ωだけとなり、以前より値は大きくなると予想され、結果に優しくなると考えられる。
Magnetic
(IEC 61000-4-8)
●変更無し
Dip, Interruptions
(IEC 61000-4-11)
●変更無し
特定装置に関する変更
[TTE: PBX, Telephone]
●選択周波数 (Spot frequency) 機能試験は、緊急呼出機能を提供する装置のみとなる。
●ハンズフリー機能に関する新たな音響評価が要求された。

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