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米国A2LAが審査基準を改訂

Issue 11
2000年09月26日

米国の認定機関 (Accreditation Body) であるA2LA (American Association for Laboratory Accreditation) は、A2LAの認定試験所に対して、9月10日付けの文書にて認定に関する審査基準の改訂を通知した。
今回の改訂は、主に昨年暮れに発行された試験所運営の国際基準であるISO/IEC 17025:1999の内容を取り入れたものである。今回改訂された文書は次のとおりである。

  • General Requirements for the Accreditation of Laboratory (試験所の認定に対する一般要求)
  • A2LA Policy on Measurement Traceability (測定のトレーサビリティに関するA2LAのポリシー)
  • Proficiency Testing Requirements for Accredited Testing and Calibration Laboratories (認定試験所および認定校正機関に対する熟達度試験要求)
  • A2LA Interim Policy on Measurement Uncertainty for Testing Laboratories (試験所の測定の不確かさに関するA2LAの暫時ポリシー)

今回の改訂のトピックは、「測定の不確かさ」に関する取り扱いである。A2LAは「暫時ポリシー」と表現しているものの、基本的にはISO/IEC 17025のsection 5.4.6.2および5.4.6.3の規定内容に従ったものであり、試験所の更新審査時に審査するとしている。EMC試験分野においては、現在、国際無線障害特別委員会 (CISPR) において、測定の不確かさの国際基準作りが審議されているが、まだ発行には至っていない。このように、認定機関の要求が先行することで、試験所間の混乱や対応の相違などがクローズアップしてくることが懸念される。
特に、測定の不確かさについては、測定のトレーサビリティと密接に関係しており、一試験所内のみですべて解決出来る問題ではなく、関連の校正機関の対応が不可欠となる。
なお、前記したA2LAの改訂文書は、A2LAのWEBからダウンロードする事ができます。


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