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電気通信ポートのイミュニティ試験を開始しました

Issue 2
2000年02月01日

サージイミュニティ

image情報技術装置 (ITE) のイミュニティ規格であるEN 55024:1998およびCISPR 24:1997では、被試験品の信号ポートおよび電気通信ポートに対するイミュニティ試験を以下のように規定しています。

 

 

試験項目 EN 55024:1998試験仕様 CISPR 24:1997試験仕様
RF伝導性イミュニティ 0.15-80MHz
3V (無変調、rms)
80% AM (1kHz)
同左
サージイミュニティ
(コモンモード)
1kV (peak)
波形: Tr/Th 1.2/50 (8/20) us
IECコンビネーション波形
1.5kV (peak)/4kV (peak)
波形: Tr/Th 10/700us
ITU波形
EFT/Bイミュニティ 0.5kV (peak)
波形: Tr/Th=5/50ns
繰返し周波数=5kHz
同左

上記の表で示すように、信号ポートおよび電気通信ポートに対するサージイミュニティ試験は、EN規格とCISPR規格では適用するサージ波形が異なります。また、サージを信号線に加える場合結合回路網を用いますが、この結合回路網中の結合抵抗 (Rm2) も両規格で次のように異なります。

サージ波形の種類 結合抵抗Rm2の値 (結合回路網が4線の場合)
コンビネーション波形 (EN 55024) 4×40Ω=160Ω, max.250Ω
ITU波形 (CISPR 24) 4×25Ω=100Ω, max.250Ω

弊社では、これらEN規格およびCISPR規格の両要求事項のサージ試験に対応すべく、通信線用の結合減結合回路網を新たに製作し (右の写真)、今後のニーズにお応えしていく所存です。試験に関しての詳しい内容につきましては、弊社sテクニカルセンター (TEL: 04-7188-5333) までお問い合わせ下さい。

放射&伝導イミュニティ

imageEN 55024:1998およびCISPR 24:1997の付属書Aでは、アナログおよびデジタルインターフェースを持つ通信端末装置に対して、放射および伝導イミュニティ試験時に、音響音圧レベル (spl) や復調ディファレンシャルモード雑音レベルの評価が要求されています。一般には、電話機などの音響受話器を備えた装置に対して適用されます。
弊社では、これらの要求事項に対応すべく、いち早く関連機材を導入し (右の写真)、規格上の様々な技術問題を洗い出して対応する事で、今後適切な試験サービスがご提供できるように、万全の体制を整えております。

 

 

 

 


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